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DSI日米国防組織情報
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2021年03月31日

令和2年度末改編まとめ

防衛省自衛隊は3月18日付で令和2年度末の組織改編を実施した。
航空幕僚監部の改編では、「科学技術官」(1等空佐)が新たに設けられたほか、人事教育部の人事計画課、援護業務課、教育課を廃止、「人事教育計画課」と「募集・援護課」に集約。 防衛部の装備体系課、情報通信課を廃止、「事業計画第一課」と「事業計画第二課」に改編した。
一方、宇宙・サイバー・電磁波関連では、統合幕僚監部指揮通信システム企画課に宇宙分野の装備品研究などを担う5人編成の「宇宙領域企画班」、陸上幕僚監部指揮通信システム課に「サイバー・電磁波領域班」が新設されたほか、陸上自衛隊システム通信団隷下のシステム防護隊が「サイバー防護隊」(市ヶ谷・約130人)に改編された。
このほか、航空自衛隊の滞空型無人機(グローバルホーク)の導入に伴い、三沢基地に「臨時偵察航空隊」(約70人)が新編されたほか、航空支援集団司令部防衛部に航空管制、航空気象、飛行点検の運用等をつかさどる飛行支援課が新設された。
また、陸上自衛隊では、AH-64D戦闘ヘリを運用する西部方面航空隊の第3対戦車ヘリコプター隊(目達原)が「第1戦闘ヘリコプター隊」に改称された。

航空幕僚監部の改編等を定めた防衛省組織令一部改正の要旨は以下の通り。(3月18日施行)
・統合幕僚監部指揮通信システム部指揮通信システム企画課の所掌事務として、宇宙に関する領域に係るものを追加(第六七条関係)
・航空幕僚監部人事教育部人事計画課、援護業務課及び教育課を廃止、同部に新たに人事教育計画課及び募集・援護課を新設、その所掌事務を定め、所要の規定の整備を行う(第一四一条、第一四二条及び第一四五条関係)
・航空幕僚監部防衛部装備体系課及び情報通信課を廃止、同部に新たに事業計画第一課及び事業計画第二課を新設、その所掌事務を定めるとともに、所要の規定の整備を行う(第一四六条、第一四八条及び第一四九条関係)
・航空幕僚監部運用支援・情報部運用支援課の所掌事務のうち、輸送に関すること等を削除(第一五二条関係)
・航空幕僚監部運用支援・情報部情報課の所掌事務として、航空自衛隊の情報システム及び当該情報システムで用いられる情報の保証に関すること等を追加(第一五三条関係)
・航空幕僚監部装備計画部装備課の所掌事務として、輸送計画の総合調整に関すること等を追加、航空装備品等の研究改善並びに制式及び規格に関すること等を削除(第一五五条関係)
・航空幕僚監部装備計画部整備・補給課の所掌事務として、輸送に関することを追加(第一五六条関係)
・航空幕僚監部に科学技術官を新設するとともに、その所掌事務を定める(第一五八条関係)

★航空幕僚監部改編関連の詳細は以下の通り。(3月18日付1佐職人事参照)
・人事計画課→人事教育計画課
・人事計画課人事計画調整官→人事教育計画課人事教育計画調整官
・人事計画課企画班→人事教育計画課企画班
・人事計画課制度班→人事教育計画課制度班
・人事計画課ワークライフバランス推進企画班→人事教育計画課ワークライフバランス推進企画班
・人事計画課養成班→人事教育計画課養成班
・人事計画課募集班→募集・援護課募集班
・教育課(廃止)→人事教育計画課教育室(新設)
・援護業務課→募集・援護課
・募集・援護課募集・援護調整官(新設)
・援護業務課計画班(廃止)
・援護業務課援護第1班(廃止)
・援護業務課援護第2班(廃止)
・募集・援護課企画班(新設)
・募集・援護課援護班(新設)
・募集・援護課援護業務班(新設)
・装備体系課→事業計画第1課
・装備体系課装備体系調整官(廃止)
・装備体系課装備体系企画班(廃止)
・装備体系課装備体系第1班(廃止)
・装備体系課装備体系第2班(廃止)
・装備体系課性能評価班(廃止)
・事業計画第1課企画班(新設)
・事業計画第1課航空第1班(新設)
・事業計画第1課防空システム班(新設)
・情報通信課→事業計画第2課
・情報通信課計画班(廃止)
・情報通信課電子計算機システム班(廃止)
・情報通信課情報通信運用班(廃止)
・情報通信課情報保証班→情報課情報保証班
・事業計画第2課情報システム班(新設)
・事業計画第2課宇宙領域班(新設)
・事業計画第2課サイバーセキュリティ班(新設)
・事業計画第2課先端技術推進班(新設)
・運用支援課部隊訓練第3班(新設)
・運用支援課輸送室(廃止)
・装備課技術支援室(廃止)
・装備課計画班(廃止)
・整備・補給課補給室→整備・補給課輸送補給室
・整備・補給課通信電子システム班→整備・補給課宇宙通信電子システム班
・航空幕僚監部 科学技術官(新設)
・同 科学技術計画官(新設)
・同 先端技術革新推進官(新設)
・同 基幹技術革新推進官(新設)
・同 監理官(廃止)
・同 監察官(廃止)
・同 総括副監理監察官(新設)
・同 隊務評価室(新設)
・同 副監理監察官(新設)

防衛省組織令及び防衛省の職員の給与等に関する法律施行令の一部を改正する政令(防衛省 令和3年3月17日)

防衛省人事発令 令和3年3月18日付

★その他の陸海空自衛隊の改編等
☆陸上自衛隊
・通信学校に「サイバー教官室」新設(3月29日付)
・高等工科学校に「システム・サイバー専修コース」設置
・西部方面隊の健軍駐屯地に「第301電子戦中隊」(約80人・NEWS配備)新編(3月18日付)
・方面会計隊派遣隊の会計隊への改編(留萌→第346.岩手→第389.松本→第335.松山→第358.高知→第419)
☆海上自衛隊艦艇の動き
・ミサイル護衛艦「はぐろ」就役、第4護衛隊群第8護衛隊(佐世保)配備(3月19日付)
・ミサイル護衛艦「しまかぜ」練習艦に転籍、練習艦隊第1練習隊(呉)配備(3月19日付)
・掃海艦「えたじま」就役、掃海隊群第3掃海隊(呉)配備(3月16日付)
・潜水艦「とうりゅう」就役、第2潜水隊群第6潜水隊(横須賀)配備(3月24日付)
・音響測定艦「あき」就役、海洋業務・対潜支援群第1音響測定隊(呉)配備(3月4日付)
・練習艦「しまゆき」除籍、練習艦隊第1練習隊(呉)(3月19日付)
・護衛艦「まつゆき」除籍、第14護衛隊(舞鶴)(4月7日付)
☆海上自衛隊組織改編(4月1日付)
・開発隊群艦艇開発隊(横須賀)に「分析部」新設
・潜水艦隊横須賀潜水艦教育訓練分遣隊に「戦術科」新設
・海洋業務・対潜支援群対潜資料隊(船越)の技術調整官を廃止
・各地方総監部管理部総務課の広報係を「広報推進室」に改編
☆航空自衛隊
・第3輸送航空隊(美保)「第405飛行隊」新編(KC-46A運用.令和3年度中機体取得)(2020年12月15日付)

(一部参考):朝雲新聞社ホームページ

2021年03月21日

防大65期・防医大42期卒業式

防衛大学校(國分良成学校長)の令和2年度卒業式典が3月21日同校記念講堂で行われた。
今年度の卒表生は、本科第65期が420名(うち女子52名、留学生23名、非任官者28名)、理工学研究科前後期課程56名、総合安全保障研究科前後期課程12名の計488名。
式典には菅総理大臣、岸防衛大臣、松川防衛政務官、山崎統合幕僚長と陸海空各幕僚長らが出席、昨年同様新型コロナウイルスの影響で卒業生の家族や来賓は招待せず、式典の様子はインターネットでライブ配信された。
式典では栄誉礼、国家吹奏に続き、卒業生を代表し第1〜4大隊の前中後期各学生長12名と留学生と研究科の代表6名に卒業証書が授与された。 3月末で退任する國分学校長の式辞、菅総理大臣、岸防衛大臣の訓示、来賓代表三浦瑠璃さんの祝辞に続き、卒業生を代表して本科の池上智浩学生(陸上要員)が答辞を述べた。 そして学生歌を斉唱の後、代表学生の「今日という日は、我々にとって始まりでしかない。誇り高き使命を胸に、今旅立とう。さらば同期たちよ、部隊でまた会おう。65期解散!」の号令と共に本科卒業生全員が一斉に恒例の帽子投げを行い講堂を飛び出した。
この後の任命・宣誓式では、陸海空の制服に着替えた本科卒業生の陸上要員171名(うち女子15名)、海上要員106名(同15名)、航空要員92名(同18名)が陸海空各幕僚長より一般幹部候補生(曹長)に任命され、陸海空の代表3名(池上智浩陸曹長 坂東渉伍海曹長 山本悠馬空曹長)が宣誓を行った。
尚、この日はあいにくの雨で、予定されていた観閲式と記念飛行は中止となった。

一方、防衛医科大学校(四ノ宮成祥学校長)の令和2年度医学科・看護学科卒業式は3月6日に行われ、医学科第42期生74名と看護学科4期生102名(自衛官候補看護学生60名、技官候補看護学生42名)に卒業証書と学位記が授与された。 医学科代表の大原悠学生が「医師の誓い」、看護学科代表の渡辺愛香学生が「看護師の誓い」、学校長式辞、岸防衛大臣訓示を受けて、医学科の工藤美紀学生が卒業生を代表し答辞を述べた。
その後、行われた任命・宣誓式と人事発令伝達式で、医学科と看護学科自衛官候補の卒業生は陸海空幕僚長から自衛官に任命され、卒業生代表(向井頌之陸曹長 一尾幸輝海曹長 大澤茉由空曹長)が宣誓を行った。
看護学科技官候補卒業生は防衛医科大学校所属防衛技官となる。

令和2年度 防衛大学校卒業式典(完全版)(防衛大学校 広報チャンネル)

2021年03月12日

春の将官人事、陸幕長に吉田陸将

政府は3月12日、勇退する湯浅悟郎陸上幕僚長の後任に、陸上総隊司令官の吉田圭秀陸将を充てるなどの3月26日付将官人事を閣議決定した。
吉田圭秀陸将は、東京大学卒1986年陸上自衛隊入隊、第8師団長、北部方面総監などを経て2020年4月から陸上総隊司令官。 一般大学出身の幕僚長就任は、1989年(平成元年)防衛大学校1期生の佐久間一海上幕僚長以降、統幕、陸海空を含め初めて。
後任の陸上総隊司令官には北部方面総監の前田忠男陸将、北部方面総監には統合幕僚学校長の沖邑佳彦陸将が充てられる他、第6師団長、第10師団長、富士学校長、中央病院副院長、札幌病院長らが交代。
将が9名、将補が33名異動する。
※将へ昇任4名(陸将4)退職4名(陸将4)
※将補へ昇任9名(陸将補7 海将補2)退職5名(陸将補3 海将補2)

また、同日の閣議において、2012年から防衛大学校の校長を務め今月末で退任する國分良成校長の後任に、東京大学大学院教授でアメリカ政治が専門の久保文明(くぼ ふみあき)氏を充てることを決めた。
久保氏は、東京都出身64歳、東大卒、慶大教授、米ジョージタウン大客員研究員を経て2003年4月から東大大学院教授。

陸上幕僚長(第38代)
陸将 吉田 圭秀(よしだ よしひで)
昭和37年10月生 東京都出身
東京大学工学部卒(都市工学科)
昭和61年(86期)陸自入隊
昭和62年3月 第26普通科連隊
平成2年8月 防衛大学校
平成4年3月 普通科教導連隊
平成5年8月 幹部学校指揮幕僚課程(39期)
平成7年8月 外務省北米局日米安全保障条約課
平成9年8月 第34普通科連隊中隊長
平成10年8月 陸上幕僚監部人事部
平成12年3月 陸上幕僚監部装備部
平成15年3月 陸上幕僚監部防衛部
平成17年3月 1等陸佐
平成17年8月 防衛研究所一般課程
平成18年8月 研究本部
平成19年4月 陸幕防衛部防衛課業務計画班長
平成21年3月 第39普通科連隊長兼弘前駐屯地司令
平成22年3月 陸幕防衛部防衛課長
平成23年8月 陸将補
平成24年3月 統合幕僚監部報道官
平成25年8月 西部方面総監部幕僚副長
平成27年8月 内閣官房国家安全保障局内閣審議官
平成29年8月 陸将 第8師団長
令和元年8月 北部方面総監
令和2年4月 第4代陸上総隊司令官

陸上総隊司令官(第5代)
陸将 前田 忠男(まえだ ただお)
昭和39年4月生 千葉県出身
防衛大学校(第31期)卒
昭和62年3月 陸自幹部候補生学校入隊
昭和63年3月 第26普通科連隊
平成元年8月 第1空挺団普通科群
平成6年3月 幹部学校指揮幕僚課程
平成10年3月 第18普通科連隊中隊長
平成12年3月 中央業務支援隊付(政策研究大学院大学研修)
平成13年3月 陸幕教育訓練部教育課
平成16年3月 陸幕監理部総務課
平成18年1月 1等陸佐
平成18年3月 中央資料隊付(米陸軍戦略大学留学)
平成19年9月 統幕運用第1課防衛警備班長
平成21年3月 第12普通科連隊長兼国分駐屯地司令
平成22年7月 陸幕装備部装備計画課長
平成24年7月 陸将補、第1空挺団長兼習志野駐屯地司令
平成25年12月 幹部候補生学校長兼前川原駐屯地司令
平成27年3月 研究本部総合研究部長
平成28年7月 陸幕防衛部防衛部長
平成30年8月 陸将、第7師団長
令和2年4月 第39代北部方面総監

防衛省・自衛隊人事発令

2021年03月06日

統合軍司令官指名人事

米国防総省は3月6日、次期米インド-太平洋軍司令官(Commander, U.S. Indo-Pacific Command)に米太平洋艦隊司令官(Commander, U.S. Pacific Fleet)のジョン・アキリーノ海軍大将(Navy Admiral, John C. Aquilino)が指名されたと発表した。 前政権時の12月に既に指名されていた人事を追認したもの。
アキリーノ海軍大将は、1984年に米海軍兵学校を卒業し、F-14、F/A-18C・Eの戦闘機パイロットで、海軍作戦本部作戦・戦略担当作戦次長(N-3/N-5)、中央米海軍/第5艦隊司令官を経て、2018年5月から太平洋艦隊司令官を務めている。
現インド-太平洋軍司令官のフィリップ・デービッドソン海軍大将(Navy Admiral, Philip S. Davidson)は退役する予定。
また、後任の太平洋艦隊司令官には中央米海軍/第5艦隊司令官(Commander, U.S. Naval Forces, Central Command; Commander, Fifth Fleet)のサミュエル・パパロ海軍中将(Navy Vice Adm. Samuel J. Paparo Jr.)が指名された(承認後大将に昇進)。

加えて、国防総省は同日、米南方軍と米輸送軍の次期司令官に女性将官2人の指名を発表。
退役する米南方軍司令官(Commander, U.S. Southern Command)クレイグ・ファラー海軍大将(Navy Admiral. Craig S. Faller)の後任に、北方米陸軍司令官(Commanding General, U.S. Army North)のローラ・リチャードソン陸軍中将(Army Lt. Gen. Laura J. Richardson)(承認後大将に昇進)。
輸送軍司令官(Commander, U.S. Transportation Command)スティーブン・ライオンズ陸軍大将(Army General. Stephen R. Lyons)の後任には、航空機動軍団司令官(Commander, Air Mobility Command)のジャクリーン・ヴァン・オヴォスト空軍大将(Air Force General. Jacqueline D. Van Ovost)が指名された。

Defense Department Newsroom(March 6, 2021)

U.S. Naval Institute News Pentagon Announces Nominees to Lead INDO-PACOM, Pacific Fleet
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