blogbaner2013.jpg
DSI日米国防組織情報
管理人が、自衛隊と米軍の組織及び人事に関連する主要最新ニュースを発信します。

その他、大小日々の関連ネタはツイッターで発信中...dsimil.com twitter

2014年06月13日

防衛省設置法等改正法公布

自衛官定数等の変更、内部部局の職員に自衛官を加えるための規定の整備、防衛審議官の新設、航空自衛隊の航空総隊の改編に伴う「防衛省設置法等の一部を改正する法律」が6月13日公布された。
詳細は以下の通り。

・自衛官の定数変更:陸上「151,023人」海上「45,494人」航空「47,073人」共同の部隊「1,253人」統幕「367人」情報本部「1,910人」内部部局「40人」の総計「247,160人」(施行8月1日)
・防衛省に「防衛審議官」1人を新設(施行7月25日)
・航空自衛隊航空総隊隷下に「航空戦術教導団」を新設(施行8月1日)
・即応予備自衛官の員数「8,175人」に改定(施行8月1日)
・航空開発実験集団司令部「狭山市(入間基地)」から「東京都(府中基地)」へ移転(施行8月1日)
・防衛省の職員の給与等に関する法律の一部改正(早期退職募集制度に対応するための若年定年退職者給付金の支給に係る規定の整備等)
法律を見る

2014年04月05日

防衛大学校入校式

横須賀市の防衛大学校(国分良成学校長)で5日、入校式が行われ、本科第62期生571人(うち女子52人)が出席した。 研究科85人(同8人)、タイ、韓国などアジア9か国の本科留学生25人(同1人)も入校した。
本科の入学生を代表して北海道出身の割方誠一学生(18)が宣誓。 武田良太防衛副大臣は「自衛隊の使命に思いを致し、高き志を持って日々の生活、教育、訓練に励んでほしい」と訓示した。
(読売新聞 2014年04月06日)

2014年04月02日

平成26年艦艇の編成替え

海上自衛隊の「あきづき型」護衛艦の3.4番艦が3月12日と13日に相次ぎ就役、これに関連し除籍と編成替えが行われた。 その他詳細は以下の通り。

護衛艦「すずつき」(DD-117)
3月12日就役(三菱重工長崎)
配備先:第4護衛隊群第8護衛隊
定係港:佐世保

護衛艦「ふゆずき」(DD-118)
3月13日就役(三井造船玉野)
配備先:第3護衛隊群第7護衛隊
定係港:舞鶴

護衛艦「いそゆき」(DD-127)
第13護衛隊:佐世保
3月13日除籍

護衛艦「はるゆき」(DD-128)
第13護衛隊:佐世保
3月13日除籍

護衛艦「うみぎり」(DD-158)
第4護衛隊から第12護衛隊へ
定係港:呉
3月12日付

護衛艦「さざなみ」(DD-113)
第8護衛隊から第4護衛隊へ
定係港:呉
3月12日付

護衛艦「さわぎり」(DD-157)
第5護衛隊から第13護衛隊へ
定係港:佐世保
3月13日付

護衛艦「ありあけ」(DD-109)
第7護衛隊から第5護衛隊へ
定係港:佐世保
3月13日付

掃海艇「まきしま」(MSC-677)
第42掃海隊:神戸
4月2日除籍

掃海艇「なおしま」(MSC-684)
第43掃海隊(下関)から第42掃海隊(神戸)へ
4月2日付

2014年04月01日

防衛省入省式

防衛省の平成26年度総合職、一般職、専門職の新規採用者合同入省式が4月1日、防衛省講堂で行われた。 今年度入省したのは計305名(うち女性77名)で昨年の227名を大きく上回った。
内訳は、総合職32名、このうち事務職は13名(女性4名)、技術職は19名(同1名)、一般職が大卒121名(同23名)、高卒127名(同40名)、社会人6名(同0名)、専門職(語学・国際関係)が19名(同9名)。
入省式では、武田防衛副大臣の訓示の後、新職員全員の名前が読み上げられ、西事務次官が辞令を交付、入省者代表の笹岡祐衣事務官(大臣官房文書課)が宣誓書を読み上げた。
また式後の報道陣インタビューには、鈴木祐梨事務官(国際政策課)と北原修事務官(防衛政策課)が代表として意気込みを語った。

平成25年度末改編

3月26日、自衛隊の年度末改編が実施され、統合幕僚監部に連絡調整課と運用第3課(訓練担当)が新設された他、陸海空各幕僚監部の装備部門が一部整理統合された。
部隊では陸上自衛隊第1戦車群の廃止、第6高射特科群の第15高射特科連隊への改編、第7及び第10師団の即応近代化改編、航空自衛隊航空総隊の防空指揮群等の作戦システム運用隊への改編、自衛隊指揮通信システム隊のサイバー防衛隊新編などが行われた。

新年度組織改編も含め、主な改編・新編等は以下の通り。

〔統合幕僚監部〕
(総務部)
・「総務調整官」廃止
・「連絡調整課」新設
(運用部運用第1課)
・「運用調整官」廃止
・「運用企画調整官」新設
・「事態対処調整官」新設
(運用部運用第2課)
・「訓練調整官」廃止
・「災害対策調整官」新設
(運用部)
・「運用第3課」新設
(防衛計画部)
・「防衛計画部副部長」新設
(防衛計画部計画課)
・「計画班」廃止
・「統合防衛戦略室」新設
(指揮通信システム部指揮通信システム企画課)
・「指揮通信システム研究班」廃止
・「統合通信体制班」廃止
・「統合通信システム研究班」新設

〔陸上幕僚監部〕
(装備部)
・「開発課」廃止
・「開発官」新設

〔海上幕僚監部〕
(装備部)
・「艦船課」「武器課」廃止
・「艦船・武器課」新設
・「艦船・武器課 艦船計画室」新設

〔航空幕僚監部〕
(装備部)
・「整備課」「補給課」廃止
・「整備・補給課」新設
・「整備・補給課 補給室」新設

〔陸上自衛隊〕
(北部方面隊)
・「第1戦車群」廃止 *1
・「第7師団」即応近代化改編
(中部方面隊)
・「第10師団」即応近代化改編 *2
・「第49普通科連隊」中部方面混成団へ移管
(西部方面隊)
・「第6高射特科群」廃止
・「第15高射特科連隊」新編 *3
・「西部方面普通科連隊教育隊」新編

〔航空自衛隊〕
(航空総隊)
・「防空指揮群」廃止
・「プログラム管理隊」廃止
・「作戦システム運用隊」新編
・「第7移動警戒隊(美保)」廃止
〔共同部隊〕
(自衛隊指揮通信システム隊)
・「保全監査隊」廃止
・「サイバー防衛隊」新編

*1「第1戦車群」廃止関連
・第11師団第11戦車大隊が真駒内から北恵庭へ移駐
・北恵庭駐屯地司令職が第72戦車連隊長兼補へ
*2「第10師団」改編関連
・第10特科連隊2個大隊廃止
・普通科連隊対戦車中隊廃止
*3「第15高射特科連隊」改編関連
・第306高射搬送通信中隊を高射搬送通信中隊に改称
・第341高射中隊を第1中隊に改編(知念)
・第342高射中隊を第2中隊に改編(勝連)
・第323高射中隊を第3中隊に改編(白川)
・第326高射中隊を第4中隊に改編(南与座)

〔防衛省組織令の一部改正 等〕4月1日付
(内局)
・大臣官房審議官7人→6人
・大臣官房参事官5人→4人
・大臣官房文書課「企画調整室」新設
・防衛政策局国際政策課「日豪防衛協力室」新設
・防衛政策局調査課「調査研究室」新設
・人事教育局厚生課「宿舎企画室」新設
・人事教育局衛生官「病院機能強化班.救急救命強化班」新設
・経理装備局航空機課「航空機班」廃止「航空機第1班.同第2班」新設
(機関等)
・技術研究本部「土浦試験場」廃止
 (航空装備研究所土浦支所へ改編)
・技術研究本部「電子装備研究所」改編
 (情報通信研究部.センサ研究部.電子対処研究部)
・装備施設本部「調査研究室」廃止
・装備施設本部「総務課法務室」新設
・防衛医科大学校医学教育部看護学科(4年制)新設

2014年03月31日

春の将官人事

小野寺防衛相は3月18日の閣議で、自衛隊将官人事を報告、了承された。 発令は28日付。
主な人事では、海上幕僚副長、自衛艦隊・護衛艦隊・航空集団各司令官、佐世保地方総監、統幕運用部長、第1・第2各師団長らが交代した。
これに伴い、陸将に2人、海将、空将に各1人が昇任(退職 陸将2人・海将2人)、26日31日付も含め将補には11人が昇任(陸7・海2・空2人/退職 陸4・海1・空1)、計39名の将官異動人事が発令された。

将の人事は以下の通り。

防衛省人事(28日)
▽海上幕僚副長(航空集団司令官)海将 重岡康弘
▽自衛艦隊司令官(海上幕僚副長)海将 鮒田英一
▽護衛艦隊司令官(統合幕僚監部運用部長)海将 河村正雄
▽航空集団司令官・海将(佐世保地方総監部幕僚長・海将補)佐藤誠
▽佐世保地方総監(護衛艦隊司令官)海将 池田徳宏
▽統合幕僚監部運用部長・空将(航空幕僚監部監理監察官・空将補)前原弘昭
▽第1師団長・陸将(西部方面総監部幕僚長兼健軍駐屯地司令・陸将補)永井昌弘
▽第2師団長・同(富士教導団長・陸将補)市野保己

退職(28日)
▽第1師団長・陸将 反怖謙一
▽第2師団長・陸将 友部薫
▽自衛艦隊司令官・海将 松下泰士
▽佐世保地方総監・海将 吉田正紀

2014年03月22日

防大・防医大で卒業式

防衛大学校は3月22日、平成25年度卒業式、本科卒業生の幹部候補生任命・宣誓式を同校大講堂で行った。
今年の卒表生は、本科第58期448名(うち女子13名)と理工学研究科前後期74名、総合安全保障研究科前後期14名の計536名。
式典には安倍内閣総理大臣、小野寺防衛大臣、木原防衛大臣政務官、岩崎統合幕僚長及び陸海空各幕僚長ら来賓、父兄など約1700人が出席した。
卒業式の後、留学生14名と非任官者15名を除く本科卒業生が各幕僚長より一般幹部候補生に任命され、陸海空要員を代表して秋島一弥、浦山修太朗、河野健 各学生がそれぞれ宣誓。 陸上207(うち女子13)、海上101(同7)、航空111(同9)名の幹部候補生が誕生した。
これに先立つ3月8日には防衛医科大学校の卒業式が行われ、医学科35期生63人に卒業証書と学位記が授与された。
その後の任命式では、陸海空要員を代表して萩田大地、杉本直也、犬塚義亮 各学生がそれぞれ宣誓。 陸上41(うち女子10)、海上12(同2)、航空10(同2)名の医官幹部候補生が誕生した。

2014年01月31日

各幕僚監部の改編

統合幕僚監部と陸海空各幕僚監部の改編等に伴う「防衛省組織令等の一部を改正する政令」が1月31日に公布された。 施行期日は平成26年3月26日。

各幕僚監部改編の詳細は以下の通り。

○統合幕僚監部:総務部連絡調整課、運用部運用第三課、防衛計画部副部長を新設
○陸上幕僚監部:装備部副部長及び開発課を廃止、陸上幕僚監部に開発官を新設
○海上幕僚監部:装備部艦船課及び武器課を廃止、同部に艦船・武器課を新設
○航空幕僚監部:装備部補給課及び整備課を廃止、同部に整備・補給課を新設

この他、第15旅団隷下、第6高射特科群の第15高射特科連隊への改編に伴い、自衛隊法施行令の一部が改正される。

(官報 2014/1/31)
官報を見る

2014年01月29日

ブルーインパルス接触事故

1月29日、宮城県沖の太平洋上でブルーインパルス所属の2機が訓練飛行中に接触し、緊急着陸した。 パイロットにけがはなかった。 以下は航空自衛隊の報道発表。

T−4型機の空中接触について
1 発生日時
26.1.29(水)11時24分頃
2 発生場所
松島飛行場 南東 約45km付近の洋上
3 部隊名
第11飛行隊(松島基地所属)
4 搭乗者、階級
(1) 1番機
3佐 友田 要(ともだ かなめ)(前席)
2佐 日 大作(ひだか だいさく)(後席)
(2) 2番機
1尉 日 明(ひだか あきら)
5 概要
松島基地第11飛行隊所属のT−4型機2機が、本日11時13分頃松島基地を離陸し洋上にて編隊飛行訓練中のところ、1番機と2番機が空中で接触した。1番機は、11時28分頃、2番機は11時34分頃、松島基地に着陸した。
6 損傷の程度
(1) 1番機:機首部分の一部へこみ及びピトー管の一部欠損
(2) 2番機:左水平安定板の一部損傷
細部は調査中
7 その他
航空安全管理隊の調査官を現地に派遣し事故調査を実施する予定。

2014年01月05日

機動師団・旅団改編

政府は、全国に15ある陸上自衛隊の師団・旅団のうち、第6師団(山形県東根市)など、7個の師団・旅団を有事に即応できる「機動師団」「機動旅団」へと改編する方針を決めた。
先に閣議決定した新しい防衛計画の大綱(防衛大綱)に基づくもので、大規模な敵部隊が上陸してくるタイプの有事を想定した冷戦期の体制を改める。
具体的には、来年度から5年間で、第6師団のほか第8師団(熊本市)、第11旅団(札幌市)、第14旅団(香川県善通寺市)を機動師団・旅団に改編する。 次の5年以内に第2師団(北海道旭川市)、第5旅団(北海道帯広市)、第12旅団(群馬県榛東村)を順次改編する。 司令部の場所は変更しない。
新しく誕生する3機動師団と4機動旅団の中には「即応機動部隊」を新設し、8輪タイヤで高速走行できる機動戦闘車を配備する。 例えば、南西諸島などの防衛が必要になった場合、北海道や本州の即応機動部隊が、機動戦闘車とともに空自の新型輸送機「C2」で移動・展開する。
(1/5 読売新聞)

2014年01月03日

航空戦術教導団新編へ

政府が今夏、航空自衛隊に「航空戦術教導団」(仮称)を新編することが1月2日、分かった。 戦闘機と地対空誘導弾の戦闘技術を高める教導隊を集約し、北朝鮮の弾道ミサイル発射基地を念頭に敵基地攻撃能力の研究に着手。 東シナ海に防空識別圏を設定した中国の戦闘機が領空を侵犯する恐れも強まる中、敵のレーダーを無力化するための電子戦の能力向上に向けて「電子作戦群」も新設する。
航空戦術教導団を新たに編成するのは、昨年12月に閣議決定した平成26年度から5年間の中期防衛力整備計画(中期防)を受けた措置。 中期防には敵基地攻撃能力の保有に関し「弾道ミサイル発射手段への対応能力のあり方を検討し、必要な措置を講じる」と間接的な表現で盛り込んでいる。
戦術教導団は空自の作戦中枢である航空総隊に属させる方針で、すでに準備要員を総隊司令部に配置。新編時は団司令部に約100人、団全体では約1千人の規模を想定する。
戦術教導団は新田原基地(宮崎県)の飛行教導隊と浜松基地(静岡県)の高射教導隊を傘下に集める。 飛行教導隊は戦闘機部隊、高射教導隊は地対空誘導弾部隊の戦技の向上や研究を行っている。 戦術教導団に集約することで、攻撃と防御に分かれ実戦に則した作戦構想を研究するのが狙い。
総隊司令部飛行隊に属している電子戦支援隊なども戦術教導団に移し、「電子作戦群」に改編。 空自は電子戦訓練機EC1を運用しており、敵の地上レーダーや地対空ミサイルを無力化する電子戦の技術向上や態勢強化を研究する。
第3航空団(青森県)に属する航空支援隊も戦術教導団に移す。 航空支援隊の隊員には、ミサイル基地などの攻撃目標に近づき、空自戦闘機の飛行経路や爆弾投下のタイミングを指示する「爆撃誘導員」の任務が期待され、戦術教導団は誘導員の育成や訓練の内容を具体化させる。
(1/3 産経新聞)

2013年12月18日

冬の将官人事

防衛省は12月18日付等で自衛隊の将官人事を発令した。
将では退官する陸自第7師団長の後任に、北部方面総監部幕僚長の太田 牧哉 陸将(陸将補から昇任)が発令された。
将補では陸将補には5人、空将補に1人が昇任し、12月3日付も含め20人が動いた。

2013年12月17日

新防衛大綱と中期防決定

政府は12月17日、外交と防衛の指針を初めて包括的にまとめた「国家安全保障戦略」と、およそ10年後の防衛力の指針を示す「防衛大綱」、今後5年間の自衛隊の装備目標を定めた「中期防衛力整備計画(中期防)」を閣議決定した。
中国の海洋進出に対し、陸海空の自衛隊の一体運用と機動力を強化すると共に、今後5年間の防衛費を増額した。 また離島の防衛を想定して、新型輸送機や無人偵察機、水陸両用車などの調達に関する計画を打ち出すほか、武器輸出三原則の見直しについても触れている。
このうち具体的な装備計画である「中期防衛力整備計画」で、今後5年間にかかる費用を約24兆6700億円とし、2010年に民主党政権がまとめた5年間の費用から約1兆2000億円積み増した。 ただし調達改革により7000億円ほど圧縮する方針で、実際は23兆9700億円となる見通し。

防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画の詳報は次の通り。(産経新聞より)

◎ 防衛大綱
【安全保障環境】
・国家間では領土や主権などをめぐり、平時でも有事でもないグレーゾーンの事態が増加傾向にある。
・海洋では沿岸国が自国の権利を一方的に主張し行動する事例が見られ、公海の自由が不当に侵害される状況が生じている。
・宇宙空間・サイバー空間の安定的利用の確保が、国際社会の安全保障上の重要な課題だ。
・北朝鮮の核・ミサイル開発はわが国の安全に重大かつ差し迫った脅威だ。
・中国は軍事力を急速に強化。東シナ海・南シナ海などで活動を活発化させ、力を背景とした現状変更の試みなど、高圧的ともいえる対応を示している。
・中国はわが国周辺海空域で領海侵入、領空侵犯し、防空識別圏を設定し公海上空の飛行の自由を妨げるような動きや、不測の事態を招きかねない危険な行為を起こしている。中国の軍事動向は、強く懸念している。注視する必要がある。
・米国は安全保障を含む戦略の重点をよりアジア太平洋地域に置く方針。同地域での力を背景とした現状変更の試みを阻止する姿勢を明確にしている。
【基本方針】
・国際協調主義に基づく積極的平和主義の観点から、わが国やアジア太平洋地域、世界の平和と繁栄に積極的に寄与する。
・憲法の下、専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にならないとの基本方針に従う。文民統制を確保し、非核三原則を守る。統合的な防衛力を効率的に整備する。
・核抑止力を中心とする米国による拡大抑止は不可欠。核軍縮・不拡散のため積極的な役割を果たす。
・高度な技術力と情報・指揮通信能力に支えられ、即応性、持続性なども重視した統合機動防衛力を構築する。
・日米同盟強化が、これまで以上に重要。在日米軍再編を着実に進め、米軍の抑止力を維持しつつ、普天間飛行場の移設を含む沖縄の負担軽減を図る。
・中国との不測の事態を防止・回避するための信頼醸成措置構築を進める。わが国周辺海空域での活動の急速な拡大・活発化に冷静かつ毅然(きぜん)と対応する。
【防衛力のあり方】
・わが国周辺を常時監視し、情報優越を確保。各種事態に兆候段階からシームレス(継ぎ目なく)かつ迅速に対応する。
・離島への侵攻があった場合、速やかに上陸・奪回・確保するための水陸両用作戦能力を整備する。
・北朝鮮の弾道ミサイル能力の向上を踏まえ、対処能力の向上を図る。
【防衛力発揮の基盤】
・わが国の防衛生産、技術基盤全体の戦略を策定し、防衛装備品の民間転用を推進する。
・防衛装備品の活用による平和貢献・国際協力に積極的に関与する。
・武器輸出三原則が果たしてきた役割に配慮し、新たな安全保障環境に適合する明確な原則を定める。

◎中期防
【離島防衛】
・陸自に「機動師団」「機動旅団」を新設。沿岸監視部隊や警備部隊を新設。南西地域の離島の態勢を強化。侵攻を受けた際の奪回のための「水陸機動団」を新たに編成する。
・那覇基地の戦闘機部隊1個飛行隊を2個飛行隊に増強。E2C早期警戒機の1個飛行隊を新たに編成し、配備する。
・水陸両用車の整備などを進める。
【対処能力向上】
・新たな早期警戒機を整備。常時監視能力強化のため滞空型無人機導入。空中給油機を追加配備する。
・多様な任務への対応能力向上と船体のコンパクト化を両立させた護衛艦を導入。艦載型多用途ヘリコプターを新たに配備する。
・ティルトローター機(垂直離着陸輸送機オスプレイ)を導入。
【敵基地攻撃能力】
・将来の弾道ミサイル防衛システム全体の在り方について検討。わが国の抑止・対処能力の強化を図るよう必要な措置を講ずる。
【サイバー攻撃】
・民間部門との協力、同盟国との戦略対話や共同演習を通じ、最新の技術動向を常に把握するよう努める。
【海洋安全保障】
・同盟国などと協力して海賊に対応。諸外国との共同訓練・演習を充実する。
【訓練】
・米軍との共同訓練に積極的に取り組み、水陸両用作戦能力の整備に努める。
【研究開発】
・米英などと防衛装備の国際共同開発を進める。
【日米同盟】
・情報協力、情報保全の取り組みで関係を強化する。
【費用】
・計画の実施に必要な金額は24兆6700億円程度を目途。調達改革などの合理化で7千億円程度を捻出。

防衛省サイト(全文)他へのリンク

2013年11月15日

フィリピン国際緊急援助

防衛省は15日、「国際緊急援助活動の実施に関する自衛隊行動命令の一部を変更する行動命令」を防衛大臣が発出し、フィリピン共和国における国際緊急援助活動への派遣部隊を強化することを発表した。
今後派遣部隊を、防衛大臣直轄のフィリピン現地運用調整所と、自衛艦隊司令官の隷下に置かれるフィリピン国際緊急援助統合任務部隊の2部隊に再編成する。
そして派遣部隊の定員を約50名から約1180名に増員。 また、主要装備について、これまでのKC−767空中給油・輸送機1機及びC−130H輸送機1機に加え、KC−767空中給油・輸送機1機、C−130H輸送機5機、U−4多用途支援機1機、CH−47輸送ヘリコプター及びUH−1多用途ヘリコプター各3機、輸送艦、護衛艦及び補給艦の計3隻を増派する。
任務はこれまでの医療活動等に加えて、防疫活動及び現地における救援物資等の輸送を新たに加えた。
これを受け、各部隊は準備が整い次第、逐次派遣され、空輸隊は小牧基地から出発。 医療・航空援助隊と海上派遣部隊は、18日に呉を出発、早ければ22日頃現地に到着する予定。

「国際緊急援助活動の実施に関する自衛隊行動命令(一部変更)」
@ フィリピン現地運用調整所を設置
○ 編成完結日:平成25年11月17日(フィリピン共和国)
○ 基本任務:フィリピン共和国関係機関、関係国等との調整等
○ 定員:約10名
○ 指揮系統:防衛大臣の指揮を受ける。
A フィリピン国際緊急援助統合任務部隊を編成
○ 編成完結日:平成25年11月17日(呉及び小牧)
○ 基本任務:医療・防疫活動、救援物資等の輸送等
○ 定員:約1,170名
○ 指揮系統:自衛艦隊司令官(松下泰士海将)の指揮を受ける。
○ 指揮官:第4護衛隊群司令(佐藤壽紀海将補)
○ 構成部隊:統合任務部隊司令部、医療・航空援助隊、海上派遣部隊、空輸隊
○ 主要装備:
CH−47輸送ヘリコプター×3機、UH−1多用途ヘリコプター×3機、
輸送艦1隻(おおすみ)、護衛艦1隻(いせ)、補給艦1隻(とわだ)、
KC−767空中給油・輸送機×2機、C−130H輸送機×7機、U−4多用途支援機×1機
防衛省サイト

2013年10月31日

こくりゅう進水

海上自衛隊そうりゅう型潜水艦6番艦(SS-506:2,950トン:平成22年度計画)の命名・進水式が10月31日、建造中の川崎重工神戸工場で行われ、「こくりゅう」と命名された。 北方を守護する神聖な龍を意味する。
進水式には、河野克俊海上幕僚長や川崎重工の関係者ら計約400人が参加した。
主機関は、ディーゼル・スターリング、電気推進、水中速力20ノットで全長84メートル、幅9.1メートル、高さ10.3メートル。 2015年3月に就役予定。

2013年10月27日

平成25年度自衛隊観閲式

台風の接近や伊豆大島への災害派遣で開催が心配された平成25年度自衛隊観閲式が、27日陸上自衛隊朝霞訓練場で実施された。
総合予行の行われた20日とは打って変わり、朝から台風一過の穏やかな晴天に恵まれ、朝7時の開門と同時に手荷物検査の列には大勢の招待者の列が出来た。
今年で60回目となる中央観閲式には招待者約2万人、国会議員をはじめ各国大使、駐日武官、米軍関係者、自治体首長など約260人が出席。
9時46分観閲式参加部隊約4000名が入場を開始し約25分で会場正面に整列を完了。 この頃より上空の風が強くなり空挺降下中止のアナウンスが流れ、スタンドからは、ため息が漏れた。
観閲部隊指揮官反怖第1師団長、観閲式執行者の磯部東部方面総監らの入場に続き、防衛省から陸自ヘリで朝霞入りした観閲官・安倍内閣総理大臣が10時26分に臨場、儀仗隊による栄誉礼、国旗掲揚の後、黒塗りのオープンカーに乗り、観閲式参加各部隊を巡閲した。
そして、多数の報道陣が注目する中、約12分に渡り訓示。「力による現状変更は許さないとの確固たる国家意志を示すため、警戒監視などさまざまな活動を行っていかねばならない」と述べ、尖閣諸島周辺などで挑発を強める中国を牽制した。 同時に「防衛力は存在だけで抑止力となるといった従来の発想は捨て去らないといけない」と強調。「防衛体制を強化し、集団的自衛権や集団安全保障に関する事項も含め安全保障の法的基盤の検討を進める。 世界の平和と安定の確保は私たちの問題だ。『積極的平和主義』こそわが国の21世紀の看板だ」と訴えた。
その後、整列していた徒歩部隊と車両群が観閲行進準備の為、一斉に移動を開始。 白煙を上げて動き出した戦闘車両の迫力に観客は圧倒されていた。
11時05分いよいよ観閲部隊指揮官を先頭に観閲行進がスタート、陸海空合同音楽隊の演奏する「陸軍分列行進曲」「行進曲軍艦」「空の精鋭」「大空」のリズムに合わせ、各徒歩部隊が一糸乱れぬ行進を見せた。
観閲台上からは首相をはじめ、小野寺防衛大臣、武田副大臣、若宮、木原両政務官、折木大臣補佐官、西事務次官、国分防大校長、岩崎統、岩田陸、河野海、齊藤空各幕僚長らが答礼した。
続いて観閲飛行が始まり飛行部隊指揮官機のCH-47を先頭に陸海空の飛行部隊15個編隊53機が会場上空を低速で航過。
さらに「祝典ギャロップ」の演奏で最新の10式戦車など16個部隊225両の車両行進が始まると、招待客らは大きな拍手を送っていた。
正午前、観閲官安倍総理が退場し観閲式は無事終了。
12時30分からは、在日米陸軍軍楽隊と東部方面音楽隊による音楽演奏も行われた。
また装備品展示では陸自が保有する約30両の装備品が展示され、中でも10式戦車や米海兵隊が使用する水陸両用車(AAV7)が注目を集めていた。

尚、安倍総理は観閲式終了後、東部方面総監部庁舎で小野寺防衛大臣らと食事の後、陸自ヘリで伊豆大島の被災地を視察した。
観閲式の詳細

2013年10月20日

伊豆大島災統合任務部隊

防衛省は20日、陸上自衛隊東部方面総監 磯部晃一陸将を指揮官とする「伊豆大島災統合任務部隊」を組織した。
小野寺五典防衛相は20日夜、防衛省で記者会見し、台風26号で大きな被害が出た東京都・伊豆大島に東北方面隊の普通科部隊や施設部隊などを中心に、約500人を追加派遣し、既に災害派遣任務に就いている第1師団等の部隊を含め1000人規模となる。
不明者捜索やインフラ復旧を加速させるとともに、台風27号の接近に備える。 海上自衛隊の多用途支援艦や航空自衛隊の輸送機も増強する。
統合任務部隊設置は災害派遣では東日本大震災以来2例目。
統合任務部隊の組織について(防衛省)

2013年09月30日

防衛副大臣政務官交代

政府は、9月30日の臨時閣議で副大臣と政務官の新人事を決定し、防衛副大臣には武田良太衆院議員、政務官には木原稔、若宮健嗣両衆院議員が起用された。

武田 良太(たけだ りょうた)(45歳)
自民党衆議院議員 当選4回 福岡県11区
生年月日 1968年04月01日
出身地 福岡県
最終学歴 2009年早稲田大学大学院修了
主な経歴 (福岡県立小倉高等学校卒業)
1992年04月亀井静香代議士秘書
2003年11月衆議院議員
2008年08月防衛大臣政務官
2012年12月衆議院議員、衆議院安全保障委員会委員長

木原 稔 (きはら みのる)(44歳)
自民党衆議院議員 当選2回 熊本選挙区
生年月日 1969年08月12日
出身地 熊本県
最終学歴 1993年早稲田大学教育学部卒業
主な経歴 (熊本県立済々黌高校卒業)
1993年4月日本航空
2005年9月衆議院議員
2007年10月自民党出版局次長
2012年12月衆議院議員

若宮 健嗣(わかみや けんじ)(52歳)
自民党衆議院議員 当選2回 東京選挙区
生年月日 1961年09月02日
出身地 東京都
最終学歴 1984年慶応義塾大学商学部卒業
主な経歴 (慶應義塾高等学校卒業)
1984年4月西武都市開発
1988年5月セゾングループ
1990年若宮商事専務
1993年10月ブランコーポレーション社長
2005年9月衆議院議員
2012年12月衆議院議員

2013年09月12日

自衛隊高級幹部会同

第48回自衛隊高級幹部会同が9月12日、安倍内閣総理大臣を迎え、防衛省A棟講堂で開催された。
これは防衛省の政策方針を自衛隊の高級幹部に周知徹底させるとともに当面する重要課題について意見交換することを目的としたもので、小野寺防衛大臣をはじめ、両政務官、防衛大臣補佐官、事務次官、官房長、各局長、各幕僚長・部隊の長及び機関の長(将官)ら約180名が出席した。
安倍首相は午前10時からの栄誉礼、儀仗の後、高級幹部を前に訓示。「高い緊張感に耐えながら任務を全うする自衛隊員諸君を、私は誇りに思います。しかし、精神力だけでは、眼前の厳しい「現実」に立ち向かうことはできません。「現実」とかけ離れた建前論に終始し、そのしわ寄せを「現場」の自衛隊員に押し付けるようなことは、あってはなりません。私は、「現実」を直視した、我が国の安全保障政策の立て直しを進めています。」と述べ「日本版NSC」の創設や、外交・安全保障政策の基本方針となる「国家安全保障戦略」の策定に向け、強い意欲を示した。
この後、防衛大臣訓示、防衛事務次官説示、統合幕僚長挨拶に続き、元陸上自衛官で近代中国に詳しい作家の浅田次郎氏が「近代中国と日本」を演題に講演。
午後からは、防衛研究所と統合幕僚監部の発表が行われた。
また午後6時45分からは総理大臣官邸で安倍総理主催の懇親会も行われた。
写真と訓示全文(防衛省サイト)及び動画(官邸サイト)

2013年09月03日

技術研究本部長人事

政府は9月3日の閣議で、防衛省の秋山義孝技術研究本部長の勇退を認め、後任に渡辺秀明技術監を起用する人事を決めた。 後任の技術監には外園博一技術研究本部総務部長が就く。 発令はいずれも10日付。

渡辺 秀明氏(わたなべ・ひであき=技術研究本部長)79年(昭54年)慶大院修了、防衛庁へ。技術研究本部総務部長、11年8月技術監。東京都出身、58歳。

外園 博一氏(ほかぞの・ひろかず=技術監)80年(昭55年)慶大工卒、81年防衛庁へ。航空装備研究所システム研究部長、11年8月技術研究本部総務部長。京都府出身、55歳。

(日経新聞 2013/9/3)